2010.1.27(水) デジカメは高画素数=高画質とは限らない

エキサイトニュースより
みなが絶句… デジカメは高画素数=高画質とは限らない

↓ あらためて大きさを見せられると、ほほーっ、と驚いてしまう。
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【以下、記事】
※モニタ環境がWindows標準の96dpiなら原寸大。

撮像素子サイズの比較。これに1200万画素も詰め込むのは……。

値段も安くなり、簡単に綺麗に撮れるということで、カメラに興味がなくても、コンパクトデジタルカメラを持っている知人が増えた。持っていない人のほうが多いくらいだ。
各メーカーの最新機種・主要ラインナップをみると、「1000万画素」「12メガピクセル」と、”高画素数”のコンパクトデジカメがずらり。携帯電話のカメラも高画素なものが増えている。1000万画素もあれば、印刷するにも、データとして使うにも、十分なサイズ。
もう高いカメラを買わなくても、安くて高性能なカメラで十分といったことだろうか?

この前、一緒に旅行に行った友人から、写真データを500枚ほどもらったが、データコピーにかなり時間がかかった。それもそのはず。彼のデジカメは1000万画素で、1枚あたり3~5MBもあるからだ。
しかし、その写真を見てみると、なんだか違和感が。ノイズが目立つ、とても画質が悪い写真が多いのだ。その友人は「十分綺麗だと思うんだけど……」と言っており、筆者が画質に神経質すぎたのかもしれないが、筆者の別の機種(コンパクトデジカメ)で撮った同じ場面の写真と比べても、明らかに画質が悪い。
画質を犠牲にするかわりに、ブレずに撮れる「高感度モード」かと思い、写真データの撮影情報(Exif)を見たものの、高感度にはなっていなかった。
では、1000万画素もあるのに、なぜ画質が良くないのか。その後、その友人からカメラを借りて色々調べたが、どうもそれはそのカメラの性能。そして、カメラ好きの仲間とよく言っていた「やはり安いコンパクトじゃ性能に限界がある。レンズが小さいこと、撮像素子が小さいことは致命的な問題だ」ということを思い出した。

デジタルカメラは、レンズから光を取り入れ、撮像素子に像を写しこみ、電気信号に変換して記録している。この撮像素子にはCCDやCMOSといった種類があり、銀塩カメラのフィルムに相当する最も重要な部分。しかし、35mmと呼ばれるフィルムは3.6cm×2.4cmのサイズがあったのにもかかわらず、コンパクトデジカメに多く採用されている「1/2.33型CCD」などは、小指の爪以下のサイズしかない!
等倍表示したら、パソコンの画面の何倍にもある、1000万画素クラスの大きな写真も、この小指の爪以下の面積を、1000万個の画素に区切って記録されている。本当に現代の技術はすごい!
しかし、さすがに小指の爪以下だと、1つ1つの画素が取り込める光が少なすぎるようで、ノイズが入らない画質を実現するのは難しいわけだ。
つまり、友人のカメラは「小さい撮像素子なのに画素数を多くしたため、ノイズが増えて画質が悪くなった」のが原因である可能性が高いのだ。

多くの普及型のコンパクトデジカメが「1/2.33型」程度の撮像素子を採用しているが、画質にうるさい筆者のようなユーザーもいるわけで、コンパクトカメラの上級機種だとそれより少し大きな「1/1.7型」や、デジタル一眼レフの場合、初級・中級機は「APS-C」、上級機は「35mmフルサイズ」という大型の撮像素子(CCDもしくはCMOS)を採用している(サイズの比較は図を参照)。「1/2.3型」と「35mmフルサイズ」、その総面積の差は30倍以上にもなる。これが、コンパクトと一眼の画質の差の大きな要因の一つだ。

さて、同じ大きさの撮像素子でも、昔は600万画素、今は1200万画素だとしたら、画素1つあたりの面積は昔のほうが大きく、より多くの光を取り込めるいということになる。しかし、だからといって、画素数の少ない昔のデジカメのほうが綺麗というわけでもない。撮像素子の性能はもちろん、画像処理回路の性能も向上しているからだ。
けど、この点に注目して、「あえて画素数を少なめに抑えて、画質を優先した」という上級コンパクトデジカメも登場している。つまり、「画素数が多いほうが画質が良いわけではない」ということをメーカーも言っているのだ。
また、最近は一昔前と違い、コンパクトデジカメの画素数の競い合いの風潮は薄れたようで、各メーカーとも、あまり画素数を強調しなくなっているようだ。容量と画素数のバランスから、約1200万画素以上は必要ないというわけだ。

画素数だけみて「コンパクトカメラで十分高画質」というのは間違いで、やはり綺麗な写真を撮りたいとなれば、撮像素子が大きい高級なカメラを買うしかない。
コンパクトカメラを選ぶ場合、少しでも画質を優先したいということなら、「画素数」よりも、カタログの最後の仕様一覧に書いている「撮像素子」を比較して、カメラを選ぶのがお勧めである。
ただし、撮像素子とレンズが大きめの機種は、本体のサイズや重量、そして価格も、大きく(高く)なりがちである……。結局はバランスの問題となってくるのだ。
(もがみ)
Text by もがみ
by ktsu0011 | 2010-01-27 19:50 | カメラ・写真


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